フルオーダーの定義の一つとして“お客様専用のパターン(型紙)を一つひとつ起こす”ということが上げられます。
イズントではスタッフにより正確に採寸させていただいた後、長年の経験と技術を持つ自社職人がお客様の体型の特徴やお客様から伺ったご要望を踏まえて型紙を制作していきます。
補正は決まった数値の補正範囲ではなく、ハンドライティングによりスムーズな曲線を描き、仕上がりに違和感が出ないよう補正ラインを引き入れます。
その後、生地の裁断についてはできた型紙からチャコにより線を引き、生地の柄合わせを考慮しながらハサミにより丁寧に裁断していきます。
仮縫いや本縫いの際に細かく補正を加えた内容を最終的にそれぞれの型紙に反映させ、一人ひとりの型紙を大切に保管します。それによりリピートオーダーの際にお手間をとらせません。
イズントのフルオーダーの縫製は、すべて国内縫製で、熟練の縫製職人により一着一着丁寧に仕上げられています。一部の手縫いを除き既製服に近い仕立てのマシンメイドにより行います。
イタリアやイギリスのテーラー(仕立て職人)による手作り感あふれるフルハンドメイド仕立てではありませんが、マシンメイドならではの仕立ての綺麗さと型崩れしにくく長く使えるマシン縫製を採用しています。
また途中のプレス工程でフルオーダーの重要な「のぼり襟」や「肩や袖のいせ込み」については手作業によるアイロンワークを駆使して構築的な丸みのある服を製作しています。
イズントはこれらのバランスを重視することで、フルオーダーではありえない価格を実現しています。
もちろんボタンホールの手穴かがり、手ハザシ、ハンドステッチなどのハンドワークのご要望にもご予算に応じてお応えしています。
生地はイタリアやイギリスのファブリックブランドを幅広く取り扱っています。
ロロ・ピアーナ、カノニコ、ハリソンズなど著名で色気のある生地を数多くの見本の中から選んでいただけます。
国産生地についても自社ストックのオリジナルファブリックを用意しリーズナブルな価格でのフルオーダーを体験いただけます。
付属に関しても天然のものを使い、本物の服作りを行っています。
芯地は馬の尻尾の毛を織り上げたやわらかい本バス毛芯を採用し、裏地にはコットンリンターを原料とするキュプラの裏地を採用しています。
ボタンは、牛の角から削りだしたホーンボタンやヤシの実を削り出したナットなど、フルオーダーにふさわしい本物の素材を使った本格仕様の服です。